同じ向きで同じ顔してる。とは今気がついたので、下の人の顔が切れている。
近くの木にはかわいいエナガちゃんがいたが、どうしてもとらえられなかった。
バズーカ砲みたいなカメラ持って、長時間がんばっている人はいくらでもいるので、
写真はそちらにおまかせしましょう。
山から下りれば海、いい所なんだけど…。
海が珍しくきれいだった。工場に挟まれているのでなんか気分悪く、わざわざ離れた所
まで行っていたが、時にはいいな。河口なので鳥もいるし。
鹿児島を離れて失った最も大きなものがあった。開聞岳と水平線。開聞岳は壮麗で、
見に行ってはせいせいしたのだった。宝貝のコレクションもできた。市内から30分で
行けた吹上浜も、いつもほとんど人がいなくて、一生ぶらぶらしていたかった。こちら
では枕貝と蔓貝がよく採れた。最後はどこにも変わった貝は見つからなくなってしまっ
たけれど。頼りにしていた入野の浜がだめだったし、私の海は四国ではもう望めないの
だろうか。
子供の頃よく行った、誰もいない九十九里浜に刷り込まれて、海は、浜は自分だけの
ものだと思っているのである。