10年程前まで毎年見に行っていたロウバイの畑へ、久しぶりに行く。周りの木が大き
くなってロウバイが負けてきていたが、下には水仙が咲き乱れ、両方の香りに包まれて
爽快だった。付近はかんきつの木がたわわに実り、向こうに海が、島々が見える。
四国の冬である。と言いたいが、母の里のある県境の山間部などはめちゃめちゃ寒い上
花など、海などどこにあるかという所。鹿児島は市内でもこちらより寒かった気がする
し、山間部では11月から霜がおりた。日本はどこへ行っても寒いと知った。数年前奄美
大島へちょうど今頃行ったのだが、島の冬は風の吹く曇天で16、7度。住み慣れてしま
えばやはり寒いのだそうだ。などとばかり言う私の伴侶は雪国出身、いつか住むように
なるのかそんなの無理と思っていたが、連れて行ってもらえない可能性も出てきたの
だった。私ゆえのこととはいえ心凍る思い。