菊と暁

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 暁の山として日々眺めていた飯積山にやっと登った。近所の浜に行っても、岬と港の

間なのであまり水平線を感じることがなかったが、今日初めて感じることができた。

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 田野浦。これも暁ファンにはなじみある地名。今日は珍しくサーファーがいない。他

の浜にはぞっぷり(暁語、意味違う?)いたが。

 

 今月は暁読書会デビュー。同好の士に会うのが楽しみ。秋にはお孫さんが講演に来る

そうで、これまたミーハー的に楽しみなのである。

 

 何度読んでも網野菊はよい。苦難の末に死を選んだ親戚に対する哀惜こもった「金の

棺」。彼女の淋しさをしみじみ感じていると、自分は自殺なんかしないぞと元気が出て

きちゃって終わったり、何かにつけくよくよと思い煩い、義理の妹に「嫌ならせんかっ

たらよろし」「よろし」とばっさりとやられてばかりいる「妻たち」。切ない話が多い

のだが、そこはかとないユーモアがあって救われる。