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 むかしむかし初めてシュノーケリングということをしてみようと、千円のシュノー

ケルを持って行きあたりにばったりに行ったところ。近くに住むようになったのに

なかなか行けず、やっと行った。当時のシュノーケルを持って…。迷って山道をぐる

ぐる上がってしまう。

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 やっと到着。遠浅の石の浜を苦労して歩いていってのぞけば…。昔と変わらぬ熱帯魚

群。30~40種類はいたかな。少し行ったら、海溝のような景色で、かなりの迫力。

そこで大きなブダイ類を見た時は壮観でした。黄色いヤガラもいて大満足であった。

1時間ほど夢中になっていたら少しずつ流されていて、体も冷えてきたので必死で戻

る。と、潮が引いていて、痛い思いして歩いた石群はこの場所だけだったことが判明。

楽々上陸。お弁当を食べながら体が温まるのを待つが風は秋風。名残惜しいが帰る。

近くても遠い場所。夢のような一日だった。

 

 

 やれやれ休み。旅日記をつけた後カレーと軟骨の煮込みや、ゴーヤの梅干し漬けなど

作る。弁当やつけ合わせまで手が回らず、もちろん掃除もせず機道具を持って出る。 

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 機織りしようかというゆとりが…、出たわけではないが職場に居場所がなくやばいの

で何とかすべく、町の資料館の隅にある機にやっと手を出した。積年の埃であった。

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 ここのところの苦労で老眼が進んだことを痛感。しかしこの手撚りの太糸、織るのに耐えられるのだろうか…。通す時にすでにちぎれる。海を回って帰る。

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 雲はいいな、自由で。鳥はいいな、自由な上誰にも知られない所で死んでゆく。と

つくづく思う今日この頃。お墓の山を望む。

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 お盆なのできれいになっていた。あと何回行けるのだろうかと心より祈る。

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 生家はもうなく、蚕室だった所。昔は母の里の隣家にも2階建ての立派なお蚕室が

あったなあ。祖母の里はもっと山中にあって、楮の皮の下ごしらえをしていたそうだ。

昔は誰もが製造に関わっていた。東京の父方の祖母は和裁士だった。

先週楮の皮剥ぎを始めて見たが、紙に布…何を作るのも大変。根性なしの私にはもう

何もできそうにない。

四国縦断雲の旅

     湧き立つ雲を久しぶりの帰省で見る。こんなに違うのかという空の景色。

     ちなみに湿度も大違いだった。   

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     四万十川に出たところ。あちこちカヌーやらテントやら大混雑。

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     ちょっと寄り道、足を濡らす。

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     雲がどんどんほどけてゆく

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     真っ暗になりながら海へ下ると 

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     来し方

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     行きし方

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     海は快晴。やれやれ着いた。

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       猫が3時間泣きわめきっぱなしの旅なのでした。

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             夕焼けの四万十川を通る。急な旅にもいいことがある。7月13日

f:id:uzkiaska:20170804163105j:plain  トンボ公園でトンボ学習

f:id:uzkiaska:20170804163125j:plain  初チョウトンボに満足

f:id:uzkiaska:20170804163244j:plain  暑い中水蓮に停まるのを待つが、

そううまくは来ない。トンボもさることながら淡水(汽水)魚水族館も充実していて、

小魚から巨大魚まで堪能したのだった。7月22日

 

 ストレス多い毎日、みなさんこんなに我慢して仕事しているのでしょうか。私の身の

回りを見る限り、傍若無人に楽しくやっているような方々ばかりである。

久しぶりの一人休み、台風の海を見に行く。

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 帰ってゆっくりちょっと手の込んだ夕食の支度。一人ビールがうまい。上林暁読書会

で、網野菊ファンということで意気投合した彼女から葉書が来てとても嬉しかった。

互いの親のため家人と近く別れて暮らすことになるかもやら、気軽に話せず仕事はでき

ず、職場で明らかに敬遠され出した今の私の世界に一条の光である。8月4日

 

 

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 昨夜はずっと海鳴りがしていた。眠れない時は、波の音が聞こえると思って安心して

眠る…ことができたら…と思いながらホトトギスの声が不快なので早く山に行ってくれ

と願ったり、不愉快な昼間の出来事が頭に渦巻いたりして、やっぱり眠れない。クレイ

もひっきりなしにワーワー鳴く。これは無残な死を遂げたボンボンの、おとなしかった

ボンボンの、放っておかれっぱなしだったボンボンの声だと思ってもたまらぬ。

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 風紋。映画はつまらなかったがイングリッシュページェントの、冒頭の砂漠の空撮

風景が素晴らしかった。星の王子様の影響もあって、砂漠で死にたいものだと常々憧れ

ている。暑っっつくて喉乾いて美しいどころではないだろうけれど。さらに砂漠で星が

見てみたいなんて、今度は寒ーーーくってそれどころではないのであろうけれど。これ

らの夢はまあ無理なこととして、夏になって新月の夜砂浜に行って星を見るのを楽しみ

にしている。           と思っていたら毎日蒸して空が澄みません。

 平日の休みは別格の楽しさ。日頃考えぬサイクリングを思い立ち松林の中へ…

松の甘い香りを嗅ぐと、吹上浜の深い深い松林の中に迷い込んでえんえんと歩いたこと

を思い出す。吹上浜はほんとに誰もいなくてよかったなあ…。

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 松林が終わり、井の岬が近づいた。 

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  反対側の奥には足摺岬

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f:id:uzkiaska:20170609141822j:plain また松林を帰る。

f:id:uzkiaska:20170609141807j:plain 風に吹かれて、たった一人

で、海の音を聞いているというのが最高なのであります。ここはサーファーが大挙して

いるのでなかなか味わえないけれど…。

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 帰って紙の本(なぜか父が買い込んでいた豪華本の数々の中の一つ)を虫干しする。

紙漉き師匠のために楮栽培に熱心な職場の先輩にあげてしまおうと思って、親の家から

持ってきた。仕事を根気よく教えてくれるし、先日お宅に行った際ビールを目一杯飲ん

だから…でもあるが、家の荷を減らすのに、二束三文で売るよりも理解ある人の役に

立った方がいいから。同じ理由で機織りの先輩には染織大全を差し上げた。

f:id:uzkiaska:20170609141902j:plain 日本、韓国、中国はもちろん

f:id:uzkiaska:20170609141922j:plain インドもいろいろあった

f:id:uzkiaska:20170609141942j:plain フランスの紙はおしゃれ

f:id:uzkiaska:20170609142001j:plain イタリアも、らしい

 世界中で紙漉きしてたんだ、と当然のことを今知る。

f:id:uzkiaska:20170609144411j:plain 紙の起源 これだけは

引き抜いて持っていたかったけれど! 

 

 やっと3時になった。休日のビール解禁時間!餃子作りながら一人飲む楽しさ!

仕事ができなくてバカ扱いされる毎日、気軽に話せないのでつまらない人間だと思われ

ている職場を忘れるためのヤケ酒。現場仕事の時は人に負けなかったのにな…。

  

 

菊と暁

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 暁の山として日々眺めていた飯積山にやっと登った。近所の浜に行っても、岬と港の

間なのであまり水平線を感じることがなかったが、今日初めて感じることができた。

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 田野浦。これも暁ファンにはなじみある地名。今日は珍しくサーファーがいない。他

の浜にはぞっぷり(暁語、意味違う?)いたが。

 

 今月は暁読書会デビュー。同好の士に会うのが楽しみ。秋にはお孫さんが講演に来る

そうで、これまたミーハー的に楽しみなのである。

 

 何度読んでも網野菊はよい。苦難の末に死を選んだ親戚に対する哀惜こもった「金の

棺」。彼女の淋しさをしみじみ感じていると、自分は自殺なんかしないぞと元気が出て

きちゃって終わったり、何かにつけくよくよと思い煩い、義理の妹に「嫌ならせんかっ

たらよろし」「よろし」とばっさりとやられてばかりいる「妻たち」。切ない話が多い

のだが、そこはかとないユーモアがあって救われる。