魂の最高の瞬間は
孤独者に生じる
友人や地上での機会が
無限に退いたとき __
魂を高く __
高く昇らせて
その絶大な力を
低く認識させたとき __
天命は廃止される
稀なことだが __
それは幻影のように澄み __
独裁的大気に従属する
永遠は暴露する
気に入った者だけに __
不滅の大きな __
大きな実体を 306
朝早く __ 犬を連れて __
海を訪ねた
階下にいる人魚たちが
私を見に昇ってきた __
上階のグンカンドリは
麻のような手を伸ばしてきた __
私を
砂浜に打ち上げられたネズミだと思って
しかし誰も私を動かすことはできない
潮が私の質素な靴を通り
私のエプロンを __ ベルトを通り __
下着にまで達し __
とうとう私を飲み込みそうになった
タンポポの袖に降る
夜露のように __
そこで私は歩きはじめた
彼は私を追いかけ __ すぐ後ろに迫った
私は彼の銀色のかかとを足首に感じた __
靴にも __
それは真珠で満たされるだろう
私たちは固い土地に着いた
そこに彼の知った人はいなかったので
海はお辞儀をして __ 私をしかと見て __
退いていった __ 520