坐骨神経痛・雪・昼休み恐怖症

ここは西風が強烈、田んぼの雪が吹き荒れてホワイトアウトしそうな中運転する怖さ 坐骨神経痛になって半年が過ぎた。5年間の座業(午前と午後にトイレに一回行くだ け)により右のお尻から後ろ足首にかけて痛むようになり、悪い時は椅子に座り続ける ことが…

何による湿疹なのか知りたい

さっむ(この数日後大雪降る) ドグラ・マグラの新表紙の記事を読み、なにか小説を読みたくなって青空文庫を開く ととてもたくさん作品がある。思いがけず童話が多く楽しいので読み進めている。 七日分もらった飲み薬を三日でやめて、(この薬は食後とかアル…

通俗書簡文 十八

娘を嫁入らせる前に人を招く文 かねてより詳しくお話ししておりました娘の縁談がいよいよ取り決まり、今月十五日 に輿入れすることになりましたのでなにとぞご安心ください。いとけない頃からお膝元 に参らせて礼儀作法をはじめ、縫物の一通りを恥ずかしくな…

通俗書簡文 十七

雇人の周旋を受けた人に お礼までに一筆申し上げます。このほど数々お手を煩わせるご迷惑なことをお願いい たしましたが、おかげさまで大変よい人を雇い入れ(ることができ)大助かりでした。 若いのに似ずものの隅々まで気がつき、子供の世話もよくしてくれ…

通俗書簡文 十六

借りたものを壊してしまったことを謝る文 大変申しにくいことで自ら伺ってお詫びすべきところですが、大変寒いので人を頼ん でお道具を返上いたします。誠に申し訳ないのは、このお重硯二組のうち青貝摺りの方 の一つを不足して持たせることになりました。お…

通俗書簡文 十五

友の不養生を諫める文 昨夜も夜更けまで読書されていたようで、私が二階の窓から見下ろしましたら、川を 隔てたあの柳に見え隠れする軒の燈火が鮮やかでした。大方の人が蝶よ花よと浮かれ 立つこの頃の空の下でお引きこもりになってお勉強するのはたゆみなき…

接触皮膚炎人の食生活

本当に湿疹が治らないの不愉快。このために(というかもともとは飲むからカロリー 減の為だった)揚げ物は極力食べず、お菓子も控えめにしているというのに…。という わけで毎日何を食べていつが悪いか書き出して見る、ってここんとこずっと悪いけど。 おか…

オンライン診療を受ける

皮膚炎の悪化のためだが、40分かけて皮膚科に行って2時間半待っても、ちらっと 患部を見られて適当なステロイドをもらうだけなのだから変わりはないと、調べた日に 空き時間があったので腰の重い私だが早速申し込んだ。 多少周りが写ってもよい部屋は照明が…

通俗書簡文 十四

家を売りたい人の年老いた召使いに 昨日お垣根の外からお庭をのぞきながらも伺うこともせずに行き過ぎてしまいました ことをご存じでしょうか。なんと痛ましく荒れてしまったことか、まさかこれほどとは 思っておりませんでしたので、とても心細く思っていら…

接触皮膚炎人の暮らし

この4巻下だけのために5万5千円使いました。 接触[性]皮膚炎は間違いではないらしいけれど。 いやーかゆい!すべて綿100%身に着けていても、ブラジャーをonシャツにしてゴム 部分くるみパンツをはいて絶対救急車に乗る事態になれない姿でいても、その当た…

通俗書簡文 十三

一昨日の月に寒々しいむら雲。今日は皆既月食と天王星の食、見られるだろうか。 雇人の逃亡を人に告げる文 まずお耳に入れなければとさし急ぎ文を参らせます。かねがねごひいきいただいて おりましたこちらの手代の久助が、一昨日の午後よりお得意先の掛け金…

通俗書簡文 十二

書物の借用を頼む文 毎日雨がちで困りますね。お母様が血の道など起こしてはいませんか。いつもこのよ うな天気を悩ましく思っていらっしゃいますのでどうしているかご案じ申し上げます。 こちらの父もとかく目の悩みがよろしくなく、といって痛むというので…

通俗書簡文 十一

妹に意見を頼む文 大変お恥ずかしいことを申し上げて心苦しいのですが、言わなければいよいよやる方 がないのでお文にしてご覧に入れます。私の妹のあやめのことはご存じのことと思いま すが、私とは腹違いの仲でもあり、いつも何かと心を置き勝ちで打ち解け…

通俗書簡文 十

家を買うことを人に頼む文 かねてお話し申し上げておりました総領娘の分家のこと、親戚との相談がやっと整い ました。近々一家を構えさせたいのですがいまだに相応の家が見つかりません。あなた 様はお手広くご交際されていらっしゃいますので、どこかに心当…

通俗書簡文 九

雑の部 婚礼祝いの文 承りましたところお嬢様に大変よいご縁があり、お引き移りは今月末とのこと。本当 に、日頃の(お宅の)ご教育で明らかですが、お学問もお手の芸も残すところなくお習 いになって、陰ながら娘を持ったらお宅様のようであってほしいと話…

樋口一葉 残簡 その一

冬空に白鳥がやってきたが、撮り損ねた。 通俗書簡文に少し飽きたので残簡を読んでいる。一葉が勧工場で働きたいと思ったの に母に止められたことがあって、そこから思いついた話のようだ。話し言葉を見ると こんな口調だったのかと思う。そして本当はお母さ…

通俗書簡文 八

読み返す度におかしな文章がある。日頃敬語など使わないので見る人が見たら怒り 出すような言葉遣いかもしれない。通俗書簡文に少し飽きたので書簡を読んでいて思い 出し、以前書いた一葉の手紙(馬場孤蝶宛て)を読み直してみると超訳していたので できるだ…

通俗書簡文 七

指入ってるけど 姉の元に栗をもらいに行く文 風邪が流行っているそうで、日頃から病みがちのお体でいかがお過ごしですか。父上 や母上も心配しています。先日お兄様が弥太郎様が腹痛だったとおっしゃっておりまし たがその後はよろしいのですか。お君様から…

通俗書簡文 六

月見に人を招く文 今夜の月の光はどれほど増すことでしょうか。浅緑(水色)の空に今朝から塵ほどの 雲さえ見えないのは、浅ましいほど今日の晴れを願った志をどこかの神様が叶えてくだ さったのかと空を仰ぎ拝んでいます。お知らせしましたように末娘のお末…

通俗書簡文 五

諸橋近代美術館 いつ行ってもいいけれど今回は今までで一番よかった。 雷鳴激しかった後に友に送る ようやく生き返ったようになりましたがそれでもまだ震えながら文をしたためていま す。先ほど雨雲が空を覆い始めた時は、昨日は空しく過ぎてしまった夕立が…

通俗書簡文 四

寒々しい場所で川を見ながらひとりランチ。インスタやめると写真も撮らなくなる。 (もともと見せるものもないのに友人への近況報告と、こんなに雪が降るんじゃアピー ルだったので飽きた)国民割も紅葉も、こんな寒々しいところにいるとどうでもよく なって…

通俗書簡文  三

花の頃都にいる娘に しばらくお便りがありませんが、どうしているかと心配しています。田舎でははしか が流行って、これは軽いものではなく隣村の作蔵の二番息子が先月から患って耳が聞こ えなくなってしまいました。それを見るにつけ、我が家では何の異常も…

通俗書簡文 二

三月ばかり(から?)初奉公している友に 長い間お会いしていないよう(な気持ち)です。先日いらした時に門の柳の下で、 これからは何事も自由にならず、一年に三度くらいしか会えなくなるからお顔をよく 見せてとおっしゃったことが耳に残って、お別れして…

通俗書簡文

脚注のない原文を訳すので間違いがより多くなりそうですが、どんなことを書いて いるのか楽しみに訳していきます。 手紙の文はそれほど大げさに選ばなくてもわかりやすく素直な言葉で、思うことを 言い表すように書けばそれほど難しいことはありません。言葉…

樋口一葉「たけくらべ 五」

十二 信如がいつも田町に通う時に、通らなくても用は済むが近道となる日本堤の土手の 手前に間に合わせの格子門がある。のぞくと鞍馬石の石灯篭と萩の袖垣がしおらしく 見えて、縁先に巻いたすだれの様子も懐かしい。中がらす障子(中央がガラスになって い…

樋口一葉「たけくらべ 四」

九 如是我聞、仏説阿弥陀経、声は松風に和して、心の塵も取り払われるべきお寺様の庫裏 (台所)から生魚をあぶる煙がなびいて、墓地に赤子のおむつを干してあるのも宗派に よっては構わないことだろうが、法師を木っ端のように思っている(枕草子、粗食し …

樋口一葉「たけくらべ 三」

六 「珍しいこと、この炎天に雪が降りはしないかしら。美登利が学校を嫌がるのはよっ ぽどの不機嫌、朝ご飯が進まなければ後で寿司でも頼もうか。風邪にしては熱もない から昨日の疲れというところでしょう。太郎(稲荷)様への朝参りは母さんが代理で して…

樋口一葉「たけくらべ 二」

三 解いたら足にも届くような髪の毛を根を上げて固く結び、前髪が大きく髷が重たげな 赭熊という名は恐ろしいが、これがこの頃の流行だと良家の令嬢も結うのだとか。色白 で鼻筋が通り、口元は小さくはないが締まっているので醜くはない。一つ一つ取り立て …

樋口一葉「たけくらべ 一」

一 (ここから)回ると大門の見返り柳まで長い道のりだが、お歯黒溝に燈火が映る三階 (妓楼)の騒ぎは手に取るように聞こえる。明け暮れなしの車の行き来にはかり知れな い全盛を見、大音寺前という仏臭い名だが大層陽気な町だと人は言う。 三島神社の角を…

樋口一葉「にごりえ 四」

七 「思い出したって今さらどうにもならない、忘れてしまえ、諦めてしまえ」と心を 決めながら、昨年の盆にはそろいの浴衣をこしらえて二人一緒に蔵前(の焔魔堂)に 参詣したことなどを思うともなく胸に浮かび、盆に入ってからは仕事に行く気力がなく なっ…